進撃の巨人

【進撃の巨人考察】白人だけが登場するのはなぜ?

大人気漫画、アニメの「進撃の巨人」に登場するキャラクターはほぼ白人であることに疑問を持ったことはありませんか?なぜ白人ばかりなのでしょうか。

多様性や人種間の差別について、グローバル化とともに世間の目は厳しくなっている中で、白人だけの世界観に少し違和感を持ったので、なぜなのか考察してみます。

登場する人物たちの人種はほぼ白人という事実

白人→エレン等ほとんどのキャラ

進撃の巨人の主人公エレンをはじめ、ほとんどのキャラクターが白人のように描かれています。とはいえ、物語の中で明確に白人であることを言及している場面はありません。

しかしながら、東洋系や黒人について、大勢と「異なる」ことを言及されていることから、それら人種の人々とは異なる、という意味で、彼らが白人であることは明白でしょう。

アジア、東洋系→ミカサ(壁内)

物語中、唯一メインのキャラクターで「東洋系」として言及されているのが、主人公エレンを守るミカサです。確かに他のキャラクターと描き方が異なりますよね。

ミカサは、洋人の血が入った生き残りとして描かれています。母親が東洋人で、父親が西洋人のハーフです。しかしそれはあくまで「壁内」でのことであり、「壁外」には、東洋系の人たちもたくさんいることが後に明かされます。

ミカサの出自については未だに謎なことが多く、今後のストーリー展開に重要であることは間違いありません。今後のストーリーに大注目です。

黒人→オニャンコポン(26巻、アニメ4期以降、壁外、マーレ帝国)

漫画の26巻、アニメの第4期マーレ編では、壁外の世界の様子が描かれますが、そのなかで唯一黒人として描かれているのが、オニャンコポンというキャラクターです。

彼が特別「黒人」と呼ばれているわけではなく、サシャがオニャンコポンに対して、

「オニャンポコンの肌ななんで黒いんですか」

サシャ(進撃の巨人26巻)

と尋ねています。それに対するオニャンコポンの回答がこちら。

「俺達を作った奴はこう考えた。いろんな奴がいたほうが面白いってな。巨人になる人間「ユミルの民」も同じさ。俺たちは皆求められたから存在する。」

オニャンコポン(進撃の巨人26巻)

オニャンコポンの言葉は、おそらくどんな人にでも心に刺さるのではないでしょうか。ちなみに、サシャは「オニャンコポン」ではなく「オニャンポコン」と間違って言っています。誤記かもしれませんが。

どうやら、壁の外の世界も、エレン達のような白人が中心の世界のようですね。ともかく、白人以外で描かれている人種は、ミカサやオニャンコポン以外には、大勢の国が集まる集会でちょこっと出てくるくらいで、ほぼ白人なんです。

仮説①原作舞台がドイツだから?

進撃の巨人が、白人が多い世界として描かれたのは、そもそも物語の舞台がドイツからなのではないか、という仮説があります。壁内の町の様子や建物、登場人物の名前から、おそらくドイツを舞台としていることが推測できます。

実際にドイツには「ネルトリンゲン」という、進撃の巨人の舞台と囁かれている城塞都市があります。壁に囲まれている感じと家の雰囲気がそっくり。

ネルトリンゲン

ドイツもやっぱり白人のイメージが強いので、ドイツが舞台になるとどうしても白人だけ、白人ばかりの表現になるのかもしれません。

仮説②壁内では白人以外はほぼ全滅したから?

進撃の巨人では、壁内人類たちは、壁内人類以外の人類は巨人によって絶滅させられた、と思っています。そのように記憶を消されて洗脳されただけなのですが。

「壁の王は民から記憶を奪い、壁の外の人類は滅んだと思いこませた。」

エレン・クルーガー(進撃の巨人21巻)

要するに、たまたま壁内で生き残った人類に白人が多かっただけ、という世界を作り上げたのではないか、ということです。壁の外を見れば他の人種も多い、ということがわかります。

仮説③白人至上主義に偏った作風?

そもそも、私たちが外国人を描こうとするとき、一番はじめに思い浮かべるのは白人なのではないでしょうか。それは、この世の中で実際に権力を握っているのが白人であり、その白人の思想が全世界に及んでいるからです。

それは日本人でも例外ではありません。「外国人モデル」はたいてい白人です。こんなことを言い始めるときりがありませんが、つまりは私たちも気づかぬうちに白人が他の人種よりも優れているという思想を持ってしまっている部分があります。もちろん全員ではありません。

でもそのような、白人を優位とする雰囲気が漂っているからこそ、作成の過程でも偏った可能性は否定できないのではないでしょうか。あくまで仮説ですので、真相はわかりません。

仮説④単純にそういう設定?

言ってしまえば、人種云々は関係なく、単に「白人が多いというそういう設定にしてみました」というだけなのかもしれません。

かといって、私たちが黒人だけの世界を描くことがあるか?というと、あまりないのかもしれませんよね…。

結局のところ、映画やドラマで描かれる外国人が白人中心(白人至上主義)で、その発想に影響された、という仮説③に共通する思想が背景にあるかもしれませんが、ともかく、空想の世界の話なのですから、「あえてそういう設定にしてみました」と言ってしまえばそれまでなのですが…。

まとめ

進撃の巨人に白人だけ、白人が多いのはなぜなのか、を考察してきました。仮説としては、

  • ①原作舞台がドイツだから
  • ②壁内では、白人以外はほぼ全滅したから
  • ③白人至上主義に偏った作風
  • ④単純にそういう設定

という4つの仮説を考えました。まだまだ可能性としてはありますし、あくまでも仮説の考察でしかありませんので、作者の意図、真相はわかりません。おもしろい作品であるのは間違いないので、いつか作者に聞いてみたいですね!